コンパクト平屋|狭くない暮らしのつくり方

Blog
お久しぶりです。 堀江です。
姫路といえば、やはり姫路城を思い浮かべる方が多いと思います。
けれど、そのすぐ近くに、もうひとつ見てほしい建築があります。
それが、姫路文学館です。
姫路文学館は、播磨地域ゆかりの作家や文化人を紹介する文化施設。
そして何より、この建築を設計したのは安藤忠雄氏です。
表参道ヒルズをはじめ、数々の名建築を手がけてきた建築家として知られています。
今回は、そんな姫路文学館について、
建築的な視点から感じた面白さを少しだけお伝えしたいと思います。
この建築の面白さは、まずその立地にあります。
すぐそばには姫路城。
日本を代表する歴史的建築の近くに建つ以上、強く主張しすぎるのではなく、
周囲の風景とどう関係を築くかがとても重要になります。
姫路文学館は、まさにその点を丁寧に考えて設計されているように感じました。
水平に伸びる落ち着いたデザイン。
分棟された二つの建物。
そして、それらをつなぐ庭。
派手さで見せるのではなく、
姫路の風景に静かに溶け込みながら、建築としての存在感が作られています。
特に印象的だったのは、庭のアプローチです。
歩かせるように計画された動線。
視界をあえて制限する壁。
すべてを一度に見せるのではなく、少しずつ風景を開いていくつくりになっています。
そのため、建物に入る前から
「この先にどんな空間があるのだろう」
と想像させられるのです。
そして、庭の一部の開けた場所に出た瞬間、
分かれていた二つの建物が美しくつながっていることが見えてきます。
建物の中に入ってまず感じたのは、
光の使い方の美しさでした。
安藤建築でよく見られるトップライトやスリットから差し込む光が、
空間に静かな動きを与えています。
無機質なコンクリートの壁や床に光が落ち、
そこに影が映り込むことで、
ただの“素材”だったものが、急に表情を持ちはじめます。
空間をつなぐ廊下も、とても印象に残りました。
長く伸びる廊下。
少し先を隠しながら、次の場面へと空間を繋ぎます。
この“すぐには見せきらない”設計があることで、
ただ移動するだけの通路ではなく、
考えながら歩く空間になっているように感じました。
今回は、姫路文学館の魅力をほんの少しだけ書いてみました。
実際に見ていると、
「なぜここは少し飛び出しているのだろう」
「姫路城との距離感をどう考えているのだろう」
と、他にも気になるポイントがたくさん出てきます。
気になる方は、ぜひ一度足を運んでみてください。