冬の醍醐味!!

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今回ご紹介するのは、焼板を外壁に採用した住まいです。
足場がかかった施工途中の姿ですが、この時点ですでに、独特の存在感があります。
焼板は、杉板の表面を焼くことで炭化させた外壁材。
古くから日本で使われてきた伝統的な仕上げで、耐久性・防虫性・耐候性に優れているのが特徴です。
黒く引き締まった表情は、派手さはありませんが、
自然の中にすっと溶け込み、周囲の風景を邪魔しません。
焼板の魅力は、「つくり込みすぎないこと」にあると思っています。
均一ではない焼きムラ、木目の出方、光の当たり方で変わる表情。
それらすべてが素材そのものの個性であり、
完成した瞬間がゴールではなく、ここから時間とともに育っていく外壁です。
軒天に使った木のやわらかい色味と、
焼板の深い黒のコントラストも、個人的にとても好きな組み合わせです。
焼板は「メンテナンスフリー」と言われることもありますが、
正直に言えば、何もしなくていい外壁ではありません。
ただ、それは「劣化」ではなく、
色味の変化や風合いの深まりとして現れます。
必要に応じて手をかけながら、
家と一緒に時間を重ねていく。
そんな暮らし方に、焼板はよく似合います。
はだしの家では、
「目立つ家」よりも「風景に馴染む家」を大切にしています。
焼板の外壁は、その考え方をとても素直に表現できる素材のひとつ。
これから足場が外れ、全体が見えてくるのが楽しみです。