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エアコンがいらない部屋づくり

― 機械に頼らず“心地よく”暮らす方法 ―

こんにちは、シバちゃんです。

「夏は暑いし、冬は寒いし…
どうしてこんなにエアコンに頼らないといけないの?」
家づくりを考えると、誰もが一度思うはず。

実は、建物側の性能と設計で“エアコンがほとんどいらない暮らし”は可能なんです。

■ ポイント①:断熱性能(UA値)

家の“保温力”。
外気の影響をどれだけ受けにくくできるかで決まります。

断熱性能が高い家は、
一度温まると冷めにくい。
一度冷やすと、温まりにくい。

つまり、室内の温度が安定します。

■ ポイント②:気密性能(C値)

室内の“すきま”の数値。
気密が低いと、
エアコンで冷やしても、温めても、
どんどん外に逃げてしまいます。

気密が高いと、
“魔法瓶”のように温度が保たれて、
小さなエアコンでも十分。

■ ポイント③:日射のコントロール

夏の熱気の8割は「窓から」入ってきます。

✅ 窓の位置
✅ 大きさ
✅ LOW-Eガラス
✅ 外付けスクリーン
✅ 軒や庇

これを設計でコントロールすると、
“そもそも暑くなりにくい”。

逆に冬は、日射を取り込める窓配置に。

光と熱をデザインする
これが本当の意味でのエコです。

■ ポイント④:床下エアコン・全館空調

最近増えてきたのがこの考え方。

普段はたった1〜2台のエアコンで
家全体の温度を安定させる手法。

局所的に冷やす/温めるより
“家全体の温度差が出ない”のが快適さの鍵です。

■ ポイント⑤:空気の流れ

気流設計も大切。

  • 吹き抜けの位置
  • ファンの向き
  • 空気の巡り道

“熱が溜まらない形”は、とてもラク。

■ ポイント⑥:湿度の管理が実はいちばん大事

湿度が高いと、
何度でも「暑い」。

湿度が低いと、
何度でも「あたたかい」。

調湿性能を持つ素材(セルロースファイバーや無垢材など)は、
“体感温度”が変わります。

■ 結論:家の性能が整えば、冷暖房は“補助”になる

エアコンがいらない家とは、

  • 夏に冷やしすぎなくていい
  • 冬に暖めすぎなくていい
  • 部屋ごとの温度差が少ない

そんな暮らし。

エアコンを強く回して“戦う”暮らしより、
家そのものが“守ってくれる”暮らしへ。

■ 最後に

「家の性能って、目に見えない。」
けれど、毎日の快適さや健康につながる部分。

おしゃれは見える。
性能は感じる。

はだしの家が性能にこだわる理由は、
“機械に頼らず、自然に寄り添う暮らし”を叶えるため。

家が味方になれば、
エアコンの数も、電気代も、ストレスも減ります。

🌿
「エアコンがいらない暮らし」は派手じゃないけれど、
静かに、豊か。

そんな暮らし方を提案していきたいです。