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木で仕立てる、暮らしの造形美

― 造作で叶える、空間に馴染むデザイン ―

こんにちは、シバちゃんです。
今日は“造作(オーダーメイド)”でつくる空間デザインのお話をしたいと思います。

家の中で毎日触れる場所ほど、
既製品ではなく「自分たちの暮らしに合う形」でつくりたい。
そんな想いから生まれるのが、造作という選択です。

空間をつなぐ「木の透け間仕切り」

格子状に組まれた木の構造体。
光と風を通しながら、やわらかく空間を仕切ってくれる存在です。

完全に壁で分けないことで、
家族の気配や光の動きがやさしく伝わります。
昼は陽光を、夜は照明を通して影の模様を生み出し、
時間とともに変化する“風景”を楽しめるデザイン。

建築的な仕切りでありながら、
どこかアート作品のような美しさが漂います。

これは“壁”ではなく“オブジェ”

この空間の主役は、なんといってもこの“曲線の木”。
まるでアート作品のように、
家の中に静かな存在感を放っています。

実はこれ、ただの壁ではありません。
職人の手で一枚一枚削り出した無垢の板を連続的に組み合わせた造作
直線が多い住宅空間の中で、
この柔らかな曲線が空気をやさしく包み込みます。

素材で魅せる、背面キッチン

造作の背面キッチンは、木の質感を活かして空間と調和。
家電や食器をすっきり収められる設計で、
“見せない美しさ”を叶えます。

無垢のカウンターや棚板は、
日々の手仕事をやさしく受け止める相棒のような存在。
「料理する時間」そのものが、
ちょっと贅沢に感じられる空間です。

木が映えるキッチン

あたたかな木格子の天井が絶妙に調和する空間。

木の陰影が柔らかく素材の「やすらぎ」が映し出されます

光の抜け方まで計算された天井デザインは、
空間を広く見せながらも上質な印象に。
機能と美が両立した、はだしの家らしい造作キッチンです。

造作収納がつくる暮らしのリズム

壁面いっぱいに設けた棚やデスクも、
使う人の高さや収納する物に合わせて設計されています。
しまう・飾る・仕舞う——
それぞれの行為が自然と整理整頓へと導いてくれる、
そんな“心地よい導線”が生まれます。

素材を統一することで、
家全体にリズムと一体感が生まれるのもポイント。

木のぬくもりが導く「居心地」

造作は、ただの収納や家具づくりではありません。
“暮らしそのものをデザインする”という考え方。

自然素材の木が持つあたたかさと、
手仕事で仕上げた繊細さが重なって、
どこにいても落ち着ける空間が広がります。

最後に

既製品では叶わない“寸法・素材・バランス”。
それを一つひとつ形にしていくのが、
造作というオーダーメイドの魅力です。

光と木の呼吸を感じながら、
家族の暮らしを優しく包む空間。
そんな「世界に一つだけの家づくり」を、
これからも大切にしていきたいと思います。