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柱って、見せたほうがええ?

こんにちは、シバちゃんです。
今日は家づくりの中でもちょっと“通”なテーマ、**「化粧柱(けしょうばしら)」**についてお話しします。

「柱って、見せたら邪魔なんちゃう?」
「隠したほうがスッキリするんちゃう?」
…そんなふうに思われる方も多いかもしれません。

でも実は、見せる柱には“美しさ”と“意味”があるんです。

化粧柱ってなんなん?

まず、ちょっとだけ解説を。
「化粧柱」とは、意匠として“見せるため”の柱のこと。

構造的に必要な柱を“見せて使う”場合もあれば、
空間の雰囲気を引き締めるためにあえて設ける柱のこともあります。

たとえば、無垢の柱がスッと立っていると、空間がピンと締まって見える。
“線”が通ることで、空間にリズムやリーダーが生まれるんです。

柱があると、空間に“物語”が生まれる。

家の真ん中に現れる柱。
それは単なる構造じゃなく、家の“芯”になる存在にもなります。

たとえば、

  • リビングの一角に、木目の美しい柱を一本。
  • 子どもが小さいうちは、その柱に背を刻んだり。
  • 家族の会話のなかで「この柱、もう何年目やなぁ」って、思い出の中心になる。

そんなふうに、“時”を重ねる家の象徴にもなるんです。

もちろん、見せ方にはセンスが要る。

ただ、どこでも柱を見せればいいってわけではありません。

✔ 梁や天井とどうつながるか
✔ 柱の太さ・素材・色味
✔ 空間のバランス

ここを丁寧に設計することで、邪魔にならず、ちゃんと“効いてくる”柱になります。

ときには柱の面をほんの少しアールにしたり、
あえて角をとってやわらかく見せたり。
そういった“ちょっとした工夫”で、柱はぐんと上品になります。

まとめ:「見せる柱」は、家のアクセント。

柱は、本来“隠すもの”と思われがち。
けど、素材を活かして、あえて“見せる”ことで空間に深みが生まれる。
それが化粧柱の良さやと思います。

無垢の柱が立つ空間は、自然と背筋が伸びるような、そんな空気をつくってくれます。

もし家づくりの中で「この柱、見せてみよかな…?」と思ったら、
それはきっと、その家に芯のある表情が生まれるきっかけかもしれません。