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「心地よさを生む小さな工夫」

こんにちは!高谷です!!

秋の風が少しずつ涼しさを増してきて、木々の葉も色づき始める季節。家の中で過ごす時間がどんどん心地よく感じられるようになりました。

この時期になると、私はいつもリビングの模様替えをします。夏の間は風通しを優先していた家具の配置を、少しだけ温かみを感じられるような配置に変えるのです。例えば、ソファの向きを窓側から暖炉の方に向けたり、柔らかなブランケットを目立つ場所に置いてみたり。ほんの些細なことですが、これだけで部屋の雰囲気が驚くほど変わり、家全体が優しい空気に包まれるような気がします。

こうした小さな工夫をするとき、私はいつも「人が心地よいと感じるのは、見えないものにある」と感じます。家具の配置やインテリアそのものよりも、その空間に流れる目には見えない「気配」や「温もり」をどう作るかが大切なんだと。

これは、家づくりでも同じことが言えるのではないでしょうか。もちろん、デザインや素材も大事ですが、何より大切なのは、その家が家族にとってどんな居場所になるかを考えること。

例えば、朝の光が優しく差し込むキッチン。子どもたちの笑い声が響くリビング。休日には夫婦が本を読みながらゆっくりと過ごすベランダ。そんな「見えないけれど感じるもの」を意識して空間を作ることで、家はただの「箱」ではなく「生きた場所」になるのだと思います。

家をデザインする上で、私たちがいつも心掛けているのは、目に見えない心地よさをどう生み出すか。そのために、季節ごとに小さな変化を楽しみながら、住まいを育てていくことがとても大事だと感じています。

皆さんも、この秋、少しだけ家具の配置を変えてみたり、好きな香りのキャンドルを灯してみたり、心がほっとするような小さな工夫を取り入れてみてはいかがでしょうか。

そんな積み重ねが、家族みんなが自然と集まりたくなる、心地よい「居場所」を育んでくれるはずです。